「調」に関してのまとめ

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「調」に関しての情報を、備忘録的にまとめておきます。

調(key)は音楽用語の一つ

メロディーや和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽は調性(tonality)があるという。
伝統的な西洋音楽において、全音階(diatonic scale)の音から構成される長調(major key)と、短調(minor key)の2つの調が知られ、それぞれ全音階のドの音とラの音が中心音である。長音階を用いる調が長調であり、短音階を用いる調が短調である。

各調

西洋音楽で使われる調は、次の24(異名同音の調を異なるものとすると30)である。それぞれ、長調、短調の語の前に主音の音名を付して呼ぶ。
スクリーンショット(2015-06-10 5.33.49)
↑この図を、五度圏といいます。5度の関係にある調を隣同士に置いて丸く(圏)書いてあるからです。調の関係を理解する上で非常に大切な図ですから、よく理解しましょう。

調号

スクリーンショット(2015-06-10 6.25.42)

スクリーンショット(2015-06-10 6.25.45)

上の表を見ると、長調と短調とで同じ調号のペアができていることわかります。つまり、ト長調の調号は♯がひとつですが、ホ短調も♯がひとつで、付く場所が同じです。また、他には♯が1つの調はありません。
このように同じ調号の長調と短調の関係を平行調(並行調)といいます。

必ず長調と短調に同じ調号の調があります。
調号は「なし」(ハ長調・イ短調)か、♯が1つから7つのいずれか、もしくは、♭が1つから7つのいずれかです。

ここから次のことが導き出されます。
調号は、♯もしくは♭の数が決まれば、♯や♭の書きかたが決まります。
調号が決まれば、長調なら何調、短調ならば何調、というように決められます。

平行調

「ハ長調とイ短調」「ト長調とホ短調」の関係のように、同じ調号である同士の長調と短調の関係を平行調(並行調)と呼びます。平行調の関係にある2つの調は、長調の方が短調よりも主音が短3度高い関係にあります。
スクリーンショット(2015-06-10 6.32.04)

長調

ハ長調

ハ (C) から始まる長音階

ハ長調の音階

に基づく調をハ長調と言います。このページの譜例では赤いスラーは全音、赤い鉤は半音を表します。

ト長調

同じようにト (G) から始まる長音階を考えてみましょう。ト (G) はハ (C) の完全5度上(完全4度下)の音です。まず単純に並べてみます。

トからはじまる音階

これは長音階になりませんね。第6音(右から3番目)と第7音(右から2番目)の間は全音でなければいけないのに半音となっており、狭すぎます。一方、第7音と上の第1音(いちばん右)の間は半音でなければ行けないのに全音となっており、広すぎます。ですから、6-7を半音広げ、7-(上の)1を半音狭める必要があります。そのためには、第7音を上の第1音に半音近づけるために半音上げなければなりません。第7音を半音上げることによって、長音階になります。

ト長調の音階

このように、ト (G) から始まる長音階に基づく調、すなわちト長調では、ヘ (F) に♯が付きます。

ニ長調

同じようにニ (D) から始まる長音階を考えてみましょう。ニ (D) はト (G) 完全5度上(完全4度下)の音です。単純に並べてみます。

ニからはじまる音階

これも長音階になりませんね。第2音と第3音の間が狭すぎ、第3音と第4音の間が広すぎます。ですから、第3音を半音上げましょう。また、第6音(右から3番目)と第7音(右から2番目)の間が狭すぎ、第7音と上の第1音(いちばん右)の間が広すぎます。ですから、第7音も半音上げましょう。これで、長音階になります。

ニ長調の音階

このように、ニ (D) から始まる長音階に基づく調、すなわちニ長調では、ヘ (F) に加えてハ (C) にも♯が付きます。

イ長調

同じようにイ (A) から始まる長音階を考えてみましょう。イ (A) はニ (D) の完全5度上(完全4度下)の音です。単純に並べてみます。

イからはじまる音階

これも長音階になりません。まず第2音と第3音の間が狭すぎ、第3音と第4音の間が広すぎます。ですから、第3音を半音上げましょう。また、第5音(右から4番目)と第6音(右から3番目)の間が狭すぎ、第7音(右から2番目)と上の第1音(いちばん右)の間が広すぎます。第6音を上げると第5音との間は広がって正しくなりますが、こんどは第7音との間が狭すぎます。そこで、第7音も半音上げましょう。第7音と上の第1音との間も狭まって、これで、長音階になります。

イ長調の音階

このように、イ (A) から始まる長音階に基づく調、すなわちイ長調では、ヘ (F) とハ (C) に加えてト (G) にも♯が付きます。

ホ長調

同じようにホ (E) から始まる長音階を考えてみましょう。ホ (E) はイ (A) 完全5度上(完全4度下)の音です。単純に並べてみます。

ホからはじまる音階

これも長音階になりません。まず第1音と第2音の間が狭すぎ、第3音と第4音の間が広すぎます。ですから、第2音と第3音を半音上げましょう。また、第5音(右から4番目)と第6音(右から3番目)の間が狭すぎ、第7音(右から2番目)と上の第1音(いちばん右)の間が広すぎます。第6音と第7音を半音上げます。これで、長音階になります。

ホ長調の音階

このように、ホ (E) から始まる長音階に基づく調、すなわちホ長調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G) に加えてニ (D) にも♯が付きます。

ロ長調

同じようにロ (B) から始まる長音階を考えてみましょう。ロ (B) はイ (A) 完全5度上(完全4度下)の音です。単純に並べてみます。

ロからはじまる音階

これも長音階になりません。まず第1音と第2音の間が狭すぎ、第3音と第4音の間が広すぎます。ですから、第2音と第3音を半音上げましょう。また、第4音と第5音の間が狭すぎ、第7音(右から2番目)と上の第1音(いちばん右)の間が広すぎます。第5音、第6音、第7音を半音上げます。これで、長音階になります。

ロ長調の音階

このように、ロ (B) から始まる長音階に基づく調、すなわちロ長調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D) に加えてイ (A) にも♯が付きます。

嬰ヘ長調

次は少し複雑です。ロ (B) の5度上の音はヘ (F) ですが、ロとヘの間は減5度です。従って、ロ (B) の完全5度上(完全4度下)の音はヘ (F) の半音上の音、嬰ヘ (F♯) になります。あとは同じです。嬰ヘ (F♯) から長音階を作ると、次のようになります。

嬰ヘ長調の音階

このように、嬰ヘ (F♯) から始まる長音階に基づく調、すなわち嬰ヘ長調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D)、イ (A) に加えてホ (E) にも♯が付きます。

嬰ハ長調

嬰ヘ (F♯) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰ハ (C♯) です。嬰ハ (C♯) から長音階を作ると、次のようになります。

嬰ハ長調の音階

このように、嬰ハ (C♯) から始まる長音階に基づく調、すなわち嬰ハ長調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D)、イ (A)、ホ (E) に加えてロ (B) にも♯が付き、これですべての音に♯が付きました。

ヘ長調

今度は最初のハ長調から完全5度下へ見ていきましょう。ハ (C) の完全5度下(完全4度上)の音はヘ (F) です。まず単純に並べてみます。

ヘからはじまる音階

これは長音階になりませんね。第3音と第4音の間は半音でなければならないのに広すぎ、第4音と第5音の間は全音でなければならないのに狭すぎます。ですから、3-4を半音狭め、4-5を半音広げる必要があります。そのためには、第4音を第3音に半音近づけるために半音下げなければなりません。第4音を半音下げることによって、長音階になります。

ヘ長調の音階

このように、ヘ (F) から始まる長音階に基づく調、すなわちヘ長調では、ロ (B) に♭が付きます。

変ロ長調

ヘ (F) の完全5度下(完全4度上)は変ロ (B♭) です。変ロ (B♭) からの長音階を作ってみましょう。

変ロ長調の音階

このように、変ロ (B♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変ロ長調では、ロ (B) に加え、ホ (E) にも♭が付きます。

変ホ長調

変ロ (B♭) の完全5度下(完全4度上)は変ホ (E♭) です。変ホ (E♭) からの長音階を作ってみましょう。

変ホ長調の音階

このように、変ホ (E♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変ホ長調では、ロ (B)、ホ (E) に加え、イ (A) にも♭が付きます。

変イ長調

変ホ (E♭) の完全5度下(完全4度上)は変イ (A♭) です。変イ (A♭) からの長音階を作ってみましょう。

変イ長調の音階

このように、変イ (A♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変イ長調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A) に加え、ニ (D) にも♭が付きます。

変ニ長調

変イ (A♭) の完全5度下(完全4度上)は変ニ (D♭) です。変ニ (D♭) からの長音階を作ってみましょう。

変ニ長調の音階

このように、変ニ (D♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変ニ長調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D) に加え、ト (G) にも♭が付きます。

変ト長調

変ニ (D♭) の完全5度下(完全4度上)は変ト (G♭) です。変ト (G♭) からの長音階を作ってみましょう。

変ト長調の音階

このように、変ト (G♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変ト長調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D)、ト (G) に加え、ハ (C) にも♭が付きます。

変ハ長調

変ト (G♭) の完全5度下(完全4度上)は変ハ (C♭) です。変ハ (C♭) からの長音階を作ってみましょう。

変ハ長調の音階

このように、変ハ (C♭) から始まる長音階に基づく調、すなわち変ハ長調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D)、ト (G)、ハ (C) に加え、ヘ (F) にも♭が付きます。これですべての音に♭が付いたことになります。

短調

イ短調

イ (A) から始まる短音階

イ短調の音階

に基づく調をイ短調と言います。

ホ短調

同じようにホ (E) から始まる短音階を考えてみましょう。ホ (E) はイ (A) の完全5度上(完全4度下)の音です。まず単純に並べてみます。

ホからはじまる音階

これは短音階になりませんね。第1音と第2音の間は全音でなければいけないのに半音となっており、狭すぎます。一方、第2音と 第3音の間は半音でなければ行けないのに全音となっており、広すぎます。第2音を半音上げることによって、短音階になります。

ホ短調の音階

このように、ホ (E) から始まる短音階に基づく調、すなわちホ短調では、ヘ (F) に♯が付きます。

ロ短調

同じようにして、ロ (B) から始まる短音階を考えてみましょう。ロ (B) はホ (E) の完全5度上(完全4度下)の音です。

ロ短調の音階

このように、ロ (B) から始まる短音階に基づく調、すなわちロ短調では、ヘ (F) に加え、ハ (C) にも♯が付きます。

嬰ヘ短調

ロ (B) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰ヘ (F♯) です。嬰ヘ (F♯) から始まる短音階を考えてみましょう。

嬰ヘ短調の音階

このように、嬰ヘ (F♯) から始まる短音階に基づく調、すなわち嬰ヘ短調では、ヘ (F) とハ (C) に加え、ト (G) にも♯が付きます。

嬰ハ短調

嬰ヘ (F♯) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰ハ (C♯) です。嬰ハ (C♯) から始まる短音階を考えてみましょう。

嬰ハ短調の音階

このように、嬰ハ (C♯) から始まる短音階に基づく調、すなわち嬰ハ短調では、ヘ (F) 、ハ (C)、ト (G) に加え、ニ (D) にも♯が付きます。

嬰ト短調

嬰ハ (C♯) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰ト (G♯) です。嬰ト (G♯) から始まる短音階を考えてみましょう。

嬰ト短調の音階

このように、嬰ト (G♯) から始まる短音階に基づく調、すなわち嬰ト短調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D)、に加えてイ (A) にも♯が付きます。

嬰ニ短調

嬰ト (G♯) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰ニ (D♯) です。嬰ニ (D♯) から始まる短音階を考えてみましょう。

嬰ニ短調の音階

このように、嬰ニ (D♯) から始まる短音階に基づく調、すなわち嬰ニ短調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D)、イ (A) に加えてホ (E) にも♯が付きます。

嬰イ短調

嬰ニ (D♯) の完全5度上(完全4度下)の音は嬰イ (A♯) です。嬰イ (A♯) から始まる短音階を考えてみましょう。

嬰イ短調の音階

このように、嬰イ (A♯) から始まる短音階に基づく調、すなわち嬰イ短調では、ヘ (F)、ハ (C)、ト (G)、ニ (D)、イ (A)、ホ (E) に加えてロ (B) にも♯が付きます。これですべての音に♯が付きました。

ニ短調

今度は短調の最初に学んだイ短調から完全5度下へ見ていきましょう。イ (A) の完全5度下(完全4度上)の音はニ (D) です。まず単純に並べてみます。

ニからはじまる音階

これは短音階になりませんね。第5音と第6音の間は半音でなければならないのに広すぎ、第6音と第7音の間は全音でなければならないのに狭すぎます。ですから、5-6を半音狭め、6-7を半音広げる必要があります。そのためには、第6音を第5音に半音近づけるために半音下げなければなりません。第6音を半音下げることによって、短音階になります。

ニ短調の音階

このように、ニ (D) から始まる短音階に基づく調、すなわちニ短調では、ロ (B) に♭が付きます。

ト短調

ニ (D) の完全5度下(完全4度上)の音はト (G) です。ト (G) から始まる短音階を考えてみましょう。

ト短調の音階

このように、ト (G) から始まる短音階に基づく調、すなわちト短調では、ロ (B) に加え、ホ (E) にも♭が付きます。

ハ短調

ト (G) の完全5度下(完全4度上)の音はハ (C) です。ハ (C) から始まる短音階を考えてみましょう。

ハ短調の音階

このように、ハ (C) から始まる短音階に基づく調、すなわちハ短調では、ロ (B)、ホ (E) に加え、イ (A) にも♭が付きます。

ヘ短調

ハ (C) の完全5度下(完全4度上)の音はヘ (F) です。ヘ (F) から始まる短音階を考えてみましょう。

ヘ短調の音階

このように、ヘ (F) から始まる短音階に基づく調、すなわちヘ短調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A) に加え、ニ (D) にも♭が付きます。

変ロ短調

ヘ (F) の完全5度下(完全4度上)の音は変ロ (B♭) です。変ロ (B♭) から始まる短音階を考えてみましょう。

変ロ短調の音階

このように、変ロ (B♭) から始まる短音階に基づく調、すなわち変ロ短調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D) に加え、ト (G) にも♭が付きます。

変ホ短調

変ロ (B♭) の完全5度下(完全4度上)の音は変ホ (E♭) です。変ホ (E♭) から始まる短音階を考えてみましょう。

変ホ短調の音階

このように、変ホ (E♭) から始まる短音階に基づく調、すなわち変ホ短調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D)、ト (G) に加え、ハ (C) にも♭が付きます。

変イ短調

変ホ (E♭) の完全5度下(完全4度上)の音は変イ (A♭) です。変イ (A♭) から始まる短音階を考えてみましょう。

変イ短調の音階

このように、変イ (A♭) から始まる短音階に基づく調、すなわち変イ短調では、ロ (B)、ホ (E)、イ (A)、ニ (D)、ト (G)、ハ (C) に加え、ヘ (F) にも♭が付きます。これですべての音に♭が付いたことになります。

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